2022.11.19
ご報告とお礼が大変遅くなってしまいましたが、11月11日(金)~13日(日)に「京都モダン建築祭」を開催することができました。3日目はあいにくのお天気でしたが、最初の2日間は好天にも恵まれ、期間中、のべ3万人もの方々にご参加いただくことができました。関東や中部、東北、九州など関西以外の遠方からも、多数の方々にお越しいただきました。ご参加いただいた皆様には、厚くお礼申し上げます。
期間中、いくつかの建物で入場制限が出たことについて周知ができておらず、またその対応が二転三転したことなど、運営上の不備で多数の方々にご迷惑をおかけしてしまいましたことについては、深くお詫び申し上げます。必ず改善して、次回に臨みたいと思っております。
今回の建築祭を実現できたのは、何よりも、建物を公開いただいたり連携企画にご参加いただいたりした、建物の所有者や管理者の皆様のおかげです。これまで長い年月をかけて建物を大切にして来てくださったおかげでもあります。多くのご負担がある中で、公開、連携いただきまして、本当にありがとうございました。
建築祭開催に先立って実施した、クラウドファンディングにご参加いただいた皆様にもお礼申し上げます。クラファンでの多数のご支援がなければ、開催には至っていませんでした。応援のメッセージもたくさんいただきました。一つ一つ拝読して、期待の大きさを感じておりました。本当にありがとうございました。
当日、サポートスタッフとして協力いただいた皆様にも、お礼申し上げます。期間中、現場で大変な思いで運営をお手伝いいただいた様子は、私も拝見しておりました。本当にありがとうございました。
最後に、この建築祭の実現に向けて、企画から当日の運営まで、すべてに協力いただいた京都市や京都市観光協会、京都ユースホステル協会の皆さん、実行委員会の皆さん、運営を担ったまいまい京都の皆さん、企画運営にあたって後援、協力いただいた皆さんにもお礼申し上げます。実現に向けてご一緒させていただけたことに感謝いたします。
京都モダン建築祭は、まだ次回開催の見込みはたっていません。しかし来年も、それ以降も開催できるよう、頑張りたいと思います。長く続けていくことが重要だと思います。そのためには、所有者や管理者の方々のご意向やご負担を最重要視し、参加者の方々には何らかの制約をお願いすることもあります。参加者の皆さんにも、長い目で見て、寛容な気持ちでご参加いただきたいと思います。
京都モダン建築祭を長く続けることができれば、結果として、歴史的な建物が長く残り、我々にとってより豊かな生活環境が生まれるはずです。都市は、様々な時代の建物が共存することで、豊かになります。日本は建物の保存の制度が緩く、様々な形で周りが協力しないと建物が残りにくい状況があります。京都モダン建築祭は、将来のより豊かな生活環境を生み出すための試みでもあることをご理解いただき、今後ともご参加、ご協力いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
京都モダン建築祭実行委員会委員長 笠原一人
本事業は令和5年度文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)の補助を受けて実施しています。